運動嫌いのエンジニアこと、バツイチです。
最近ちまたで暗闇フィットネスが流行っていますよね。
私もこのたび意を決して暗闇トランポリンの体験レッスンに行ってきましたので、記事を書きました。
「暗闇トランポリン」とは?
暗闇の中で、クラブのような音楽と照明とともにテンション高くトランポリンを飛ぶ新感覚フィットネスです。
チェコが発祥で、ヨーロッパ、アメリカ、香港と世界中でブームになっているようです。
日本には2016年3月初上陸しました。
私が体験レッスンに行ってきたのは銀座にスタジオのある JUMP ONEというところです。恐らく暗闇トランポリンの最大手です。
こちら、 ホット・ヨガのLAVA のグループ企業が運営しています。
see: https://www.venturebank.co.jp
ちなみに暗闇サイクリングの FeelCycle もこちらのグループ企業が運営しているようですね。
がんばって行ったわけ
運動嫌いの私はふだん全く運動をしません。
しかしどんどんぶよぶよになっていくボディは気になるわけです(いわゆる締りのない身体)。
ぶよぶよだけでなく、職業病である肩こり・腰痛にも運動した方がよいはず…!
わかってはいるものの、そもそも疲れることや息が上がることが大っ嫌いなので、大抵の運動が3日坊主になってします。
自分でもそれを重々承知しており「どうせ何かはじめても続かないだろう」と何にも手を出さずにここまできたわけです。
だがしかし・・・!
ここで習慣を断ち切らないといつまでも変われません。
そこで下記の条件が揃っている暗闇トランポリンならば続けられそうだったので体験してみることにしました。
- 楽しそう(第一条件)
- 周りについて行けなくても恥ずかしくない(暗闇だから見られないはず…)
- 会社帰りに行ける(最終21時からのレッスンがある)
- 持ち物が少ない(フェイスタオル、バスタオル無料貸し出し)
- 体幹が鍛えられる
※ ダイエットの知識だけはある私は、以前からトランポリンがカロリー消費効率の良いこと、体幹に効くこと、は存じておりました。
予約を取る
やる気を失わないうちに体験レッスンを予約しようとJUMP ONEのサイトを開きます。
どうやらWeb予約できるようで一安心です。
電話のみの予約受け付けだったら確実にここで断念していました。
PRICEページを開いて料金を確認します。
● トライアルチケット【Webクレジットカード決済】 ¥3,000(税抜) ● トライアルチケット【店舗現金決済】 ¥3,500(税抜) ※ミネラルウォーター・フェイスタオル・バスタオル付き(各1セット)
クレカで即決済すると¥3,000、店舗支払いだと¥3,500です。
良く出来てるなーと思いました。
店舗支払いだったら、だんだん面倒になって行かなくなってしまうかもしれません。
そこをクレカで事前に支払わせることで「お金を払ったのだから行かなくては」という気持ちにさせ、予約キャンセルを未然に防ぐとともに取り逃しを防いでいます。
このビジネスモデルを考えた方も、実は運動が嫌いな面倒くさがりなのではないかと親近感が湧いてしまいました。
自分を追い込むためにもWeb決済でトライアルチケットを購入。
とりあえず一仕事終わった気持ちです。
余談ですが、平日夜や休日などはとても人気で予約を取るのが大変でした。。。
初上陸から1年たった今でも人気なのですね。
いざスタジオへ
さて、いざスタジオに入ると、明るいスタッフさんたちが「こんにちは!JUMP ONEへようこそ!」と元気よく挨拶してくださいます。
普通に考えたら明るい感じの良い接客なのでしょうが、普段どっぷりエンジニアの世界にいる私は眩しすぎて若干引き気味です。
すでに気持ちの面で負けています。
体験レッスン前に
何はともあれ逃げ出すわけにもゆかず靴をぬいでスタッフさんに言われるがままカウンターに向かいました。
ここで名前を告げると「○時からのバツイチさまですね」と予約確認が行われ、タオル、ミネラルウォーター、体験の説明書き、利用者用のおしゃれブレスバンドを渡されます。
これを持ってロッカーへ行き、着替えてまた戻ってきます。
ロッカーは鍵式のものではなく暗証番号を自分で決めてロックするタイプのものでした。
たしかに、鍵式ロッカーだとフィットネス中に鍵が邪魔になってしまうのでよく考えられているなーと感心した次第です。
さて着替えて戻ると、椅子に座ってお待ち下さいね〜と声を掛けられます。
言われたとおり座って、何となくまわりを見ると、体験者1名にスタッフ1人がついてロックオンされてる・・・!
と思っていたら私のところにも早速スタッフさんが。
「JUMP ONEのことはどこで知ったんですか〜?」などの当たり障りのないことを聞かれただけなのですが、ここでもテンションについていけず引きつり気味に。
帰りたい私とがんばる私で葛藤していたらスタッフさんがそっと席を外してくれました。
あー良かった。
1人になってぼんやり周りをみると、どうやら体験者は全員女性のようです。
更によく見ると割りとみなさん細身です。
どうも私のように「運動嫌いだけどなんとかできそうなやつを探してきた」という不純な動機ではなく「運動が好きで楽しそうだからきた」という純粋な気持ちで来ているように見えます。
まずい…!私だけついていけなくなったらどうしよう…!
不安マックスです。
レッスン開始
レッスン開始10分前になると、体験レッスンの方はスタジオにお入りくださいと指示されます。
この10分間でインストラクターさんがトランポリンの使い方や基本の動きを教えてくれるわけです。
基本の動きというのは、腹筋の力で足を引き上げるジャンプや、お腹をひねりながらのジャンプ、トランポリン上でのボックス・ステップなどです。
この基本の動き練習だけで息が上がり帰りたくなりました。
私1人ぜーぜー言いながらタオルで汗を拭いている中、まわりは割りと涼しい顔です(このとき汗を拭いていたのは私だけでした)。
なんなら休憩中にまで飛んでいる方もいらっしゃいました。
5分で息が上がる・・・トランポリンの疲れ方すごい
休憩も束の間、アップテンポな音楽とともにレッスンが開始します。
「5分で疲れたのに、45分間も耐えられるんだろうか・・・?」という思いが私の中でぐるぐるします。
そんな私の気持ちはよそに、インストラクターさんは音楽に合わせたメロディアスな口調で「まずは基本のジャンプ〜。お腹に〜足を〜引き上げて〜ワン〜」とプログラムを進行させていきます。
基本の動作練習の比じゃないくらい疲れます。
非常に汗をかくので腕時計をしている人はほとんどいなかったのですが、私は後何分で終わるか確認したいために防水の腕時計をして望みました。
で、ちょいちょい時間を確認していたわけですが、だいたい10分で足が上がらなくなりジャンプが辛くなってきます。
そしておよそ15分ごとに給水と汗拭き休憩がありました。
この小休憩を区切りとして、曲が変わったり、ダンベルを使って違う動作を行ったりします。
「ツライ、もう無理」なタイミングで給水できるので、なんとかもうひと頑張りできる感じでした。
※ 私は水の配分を考えずに最初に飲みすぎてしまったので、後半お水が足りなくなってしまいました(´;ω;`)
しかし・・・運動嫌いな私なのですが、はじめてから30分くらいしてから何となく楽しくなってきたのです。
これがランナーズハイってやつなのかもしれません。
そしてプログラムも30分を過ぎた頃から、「ジャンプしながらYeah!」みたいな、ノリノリモードになってくるのですが、
私も一緒になって「Yeah!Hoo!」と言いながらジャンプしていました。
こういうのが暗闇の良いところですね。
シャイな日本人でもちょっとハードル超えられます。
結局逃げ出すタイミングを失い、最後までプログラムをやりきりました。
決してあっという間とはいえない45分間でしたが、最後には爽快感が残っていました。
レッスン後
レッスンが終了したら、バスタオルを持って更衣室に向かいます。
このときにアンケートをご記入くださいと、用紙を渡されました。
更衣室にはシャワー室が10個くらいあります。
1レッスン20数名だし、続けて次のレッスンを受けられる方もいるので、割りと並んだりせずにシャワーを使うことができます。
スタジオ自体ができて1年くらいなのでシャワー室もきれいで清潔でした。
もちろん、シャンプー、ボディソープ、クレンジング、ドライヤー完備です。
シャワーを浴びて着替え、アンケートに記入して受付に行くとまたスタッフさんに捕まります(笑
「今日ご入会頂くと入会金+登録料、合わせて9,000円お得」とのこと。
押しに弱い私は結局入会してしまうのですが、この辺の料金システムもうまいなーと。
後日入会したくなっても、今日でなければ9,000円余分にかかるので必然的に即断を迫られていることになるわけです。
このフレームワークに則れば、どのスタッフさんがご案内しても、特にテクニック入らずで「考える余地を与えないで即断を迫る」ことができる。
さすがLAVA系列です。
しかしトランポリン自体は爽快だし、少しがんばってみようかな。
まずは習慣を変えなくては。
JUMP ONEのビジネスに思いを馳せてみる
さいごにJUMP ONEの料金等から売上高、営業利益等を想像してみたいと思います。
JUMP ONEの料金体系は下記のとおりです。
-
通常メンバープラン
- マンスリーメンバー ¥14,800・・・月30回通える
- マンスリー4メンバー ¥12,800・・・月4回通える
-
チケットメンバープラン
1回券 クレカ決済:¥4,000、現金決済:¥4,500
通常メンバープランで、月の利用可能枠以上にレッスンを受けたいときには「プラスワンチケット」があります。
プラスワンチケット クレカ決済:¥2,000、現金決済:¥2,500
マンスリー4メンバーとマンスリーメンバーは ¥2,000 しか変わらないので月に6回以上レッスンを受ける場合はお得です。
更にウェブページにも書いてありますが、初回は入会金¥5,000、登録料¥4,000、会員カード発行料¥1,000がかかると書いてあります。
体験レッスンの当日に入会すると会員カード発行料¥1,000以外は無料になるので、多くの人は入会金、登録料は支払っていないでしょう。
上にも書きましたがこれは所謂見せ玉ですね。
料金体系はざっくりこんな感じです(※詳細は公式ページをごらんください)。
次に1つのスタジオで行われているプログラムですが、45分のレッスンが平日は7:00から21:45まで、休日は10:00から18:15くらいまであります。(休日は少し変則的で、土日祝日で若干異なるので18:15くらい、と書かせて頂きました。)
数えてみると
平日13コマ、土曜・祝日7コマ、日曜8コマです。
※水曜日は休みです。
2017年3月を例に1ヶ月のレッスン数をカウントしてみると、
(平日 × 22) + (土曜・祝日 × 5) + (日曜 × 4) = 353 レッスン
実に350強ものレッスンが行われているのが分かります。
ちなみに1レッスンのトランポリンの数は27個なので、最大27人まで受講できます、
ここから月会費を払っている会員がどのくらいいるのか推測してみます。
トランポリンがフルに埋まったとすれば、
9,531 = 353 × 27
最大9,531名が受講できます。
実際の予約状況を見ると平均80%くらいは埋まっているので
7,624.8 = 9,531 * 0.8
1名のメンバーがひと月に来店する平均回数を5回とすると
1,524.96 = 7,624.8 / 5
1,525名程度の会員がいるのではないかと推測できます。
¥22,570,000 = 1,525 * ¥14,800
月の売上高は2千万くらいでしょうかね。
銀座店ではインストラクターさんが23名ほど在籍しているようです。
会員の入会受付などの事務作業もすべてインストラクターさんがされているとのことなので、実質的に23名で2千万を売り上げていると考えてよさそうです。
彼らの給与はいくらになるのでしょう?
エン・ジャパン掲載のJUMP ONE求人情報によると正社員で月給23万円以上+各種手当+決算賞与とのことです。
保険等を加味すると給料の倍額の費用がかかると考えて
¥10,580,000 = ¥230,000 * 2 * 23名
売上の半分は人件費にかかる計算になります。
その他毎月の固定費としてはスタジオの賃貸料、タオルのクリーニング費用等でしょうか。
それでも1,000万程度の営業利益が上がっていることが考えられます。
更に売上を増やそうと思ったら、スタジオをスケールして会員数を増やすことになるのでしょうね。
(人気枠は予約が大変な状況)
だから新規店舗が続々オープンしているのかな。